歯周病やむし歯予防
患者さまの多くは歯が痛くなってから歯科医院を訪れます。それを迎える歯科医師は、できてしまったむし歯の病巣をとり除き、痛みを軽減し、削って出来た穴を塞ぐといった治療を行ってきました。
北村歯科クリニックでは、予防歯科の考え方のもとで、健全な口腔を維持し続けることを目的に、患者さまとコミュニケーションをとりながら、そのなかで患者さま自身にも予防について、健康について自覚していただき、むし歯のない健康な歯を維持していただきたいと思います。
また、生活習慣につきましても、改善をお勧めする場合もあります。歯周病やむし歯予防の重要な要素になります。
各種検査
口臭検査
口臭検査(口臭予防指導付き)
治療費(保険外治療)1,100円
「私の口の臭いは大丈夫なのだろうか?」
そんな疑問を持ったことはありませんか?実に2人に1人が自分の口臭が気になっていると言われています。電車の中、人と話すとき、自分の口臭を予防することは、エチケットの一つとして定着しています。
不快な口臭は人間関係をも損なう恐れがあり、その不快な口臭の原因となっているのは十人十色です。
定期的に測定を行うことによって口臭原因の追求と病状の確認がより効果的にできます。それによってお口の中をきれいに保つことにお役立ていただけます。
当院では、口臭測定器オーラルクロマで測定すると口臭成分ガスの種類や濃度の違いにより原因がある程度判ります。成分を分析することによって原因を突き止め、治療を行っていくことが重要です。
これらの口臭の原因の中で一番重要なものは病状口臭で、その代表的なものは歯周病といわれています。この場合、口臭の改善には専門的な治療が必要になってきます。また、生理的口臭は誰にもあり、外因的口臭は一時的なものです。
リスク・コントロール
むし歯を初期のうちにコントロールするためには、自分の口のなかのリスクを知ることで、その弱点を改善すればよいのです。この弱点を知るために行われるのがリスク検査です。
もちろん、むし歯にはたくさんの因子が関わっていますが、弱点を知らないまま手さぐりで対策を立てるのに比べて、効果的な対策が立てられるようになります。
唾液の量と性質
一定の時間、味のないものを噛み、唾液が出る量を測定します。これによって、刺激唾液(味覚や咀しゃくなどの刺激によってでる)の分泌速度がわかります。唾液の分泌速度は、体調や精神状態に影響されますが、極端に分泌量の少ない人がしばしば見つかります。この場合、常用している薬の副作用や唾液線障害などが疑われます。
また同時にベトベト感(粘稠度)を観察します。分泌量が少なければ、唾液は糸を引くようにベトベトした感じになります。唾液の量や性質が弱点の場合には、常用薬物の検討とともに、咀しゃく能力の改善などが主な対策となります。
唾液の量、粘度に続いて、唾液の働きぐあいを測定します。働き具合は緩衝度といい、酸を中和させる能力です。この能力は、主に唾液のなかの重酸素の濃度によって決まります。
唾液中のむし歯の原因菌の量
むし歯の原因となるミュータント菌は、ていねいなブラッシングでプラークを取り除くことで、一時的に減少させることができますが、またすぐに復活します。このミュータント菌の量が多いと、むし歯をつくるリスクが高まります。
この検査で原因菌の量に問題がある場合、主な原因菌であるミュータント菌を減らすには、口のなかの細菌バランスを変える必要があります。
飲食回数
飲食回数が多ければ、むし歯の原因となる糖をとりつづけていることになります。また、スポーツドリンクなど、本人が意識せずに糖分をとっている場合も少なくありません。このリスクは、飲食のタイミングや内容を変えることで、簡単に改善できます。
フッ化物の利用
フッ素ほどむし歯の治療に効果の高いものはありません。
フッ素は、むし歯の原因となる細菌の働きを抑制して酸をつくらないようにし、同時に糖の取り込みをじゃまして、細菌がネバネバの糊をつくるのを抑えています。
また、抗菌効果やミネラルの再石灰化を促すはたらきもあります。さらに、フッ素は歯のエナメル質と反応して、耐酸性の非常に強い結晶をつくります。
このようないくつかの働きによって、フッ素はむし歯の予防や治療に大きな役割を果たします。